で?っていう備忘録

再開です。

今日が別に最悪な日じゃなくても

April 7, 1969


I feel so bad today
that I want to write a poem.
I don't care: any poem, this
poem. 


1969年3月7日


今日は最悪な日で
詩が書きたくなった。
別に気にしない どんな詩でも、
この詩でもね。


R.ブロティーガンというアメリカの詩人が書いた『1969年3月7日』という詩です。
題名といい、内容といい、「とにかく何かを書きたいんだけど、何を書いたらいいのか思いつかないから、
とりあえずペンを走らせてみたよ」みたいな小気味いい投げやりさがカッコいい一篇。
「this」と書いてから改行して「poem」と書くあたりに、
この一連の文章を詩と呼んでいいのか迷う書き手の上質なためらいが垣間見えるのもいい。
是非とも見習いたい「てきとー」です。ここまで達観すると「てきとー」も詩になる。


というわけで、彼に見習ってブログを始めます。
とはいえこれと言って書きたいことも特にないので、
しばらくは、前に早稲田文芸会で書いてた記事の修築・移転を中心に。


ちなみに上記は『ロンメル進軍』という詩集からの引用です。
もう絶版になっているかもしれませんが、高橋源一郎という日本文学の偉大なダディが翻訳しています。
(上述の日本語訳は私拙訳です。)