2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧
僕はフランス文芸誌のことはぜんぜん知らないから、どうなのか分からないけど、モーリス・ブランショが小説家デビューしたのが1941年。 ル・クレジオが1960年。 ル・クレジオが1940年生まれ。ペレックが1939年生まれ。どの人がどうとかいう解説とか、 生年並…
『大洪水』(ル・クレジオ)と『底辺女子高生』(豊島ミホ)を一章ずつくらい交互に読んでいる。 どっちの小説も、「世界」とか「社会」とか世間で言われている人やものや言葉の集まりに、近寄りづらさを感じてしまった男女が主役だ。 一方の小説は、 立ちあ…
「普遍的な日本語」というのは、「いつ・どこで・誰が読んでも分かる日本語」のことだ。 例えば平成二十一年から100年前というと、太宰治や埴谷雄高や松本清張が生まれた年で、二葉亭四迷が死んだ年だ。そのころ朝日新聞で連載していた夏目漱石の『それから…
(続き・思い出せるところから)あ:だから基本的に90年代に前線で書かれていた小説たちって、ぎりぎりの緊縮財政なんですね。阿部和重さんとか中原昌也さんみたいにクリシェを使うとか、笙野頼子さんとか保坂和志さんみたいに手持ちの現金でめいっぱい贅沢…
きょう一日の出来事のなかで、書ける材料。 ・必修だったはずのプレゼン ・古事記ってばまじ超必死だしウケる ・昼食会のしいたけ ・レポが好評 ・空海でも宿題 ・バイト急暇 ・もやしさえいてくれたら炊飯器の白い悪魔と闘えるのに ・「本番」を持ち歩く時…
保坂和志が「これといって巨大な事件も起こらない淡々とした日常生活」を書く時、 忘れ、切捨て、手放し、目を背け、排除し、回避し、逃避しているものの存在に、 気づけないような鈍感な奴とは友達になりたくない。こう書くことで、僕は、保坂和志を、見上…
古川日出男さんと市川真人さんの公開対談に先立って、 古川さんが自著『聖家族』のまん中から後ろのへんを朗読していた。 間違えて大学院進学説明会に迷い込んだせいで15分くらい遅刻した。 もう始まっていて、会場に入ると古川さんが吠えていた。 いや、ま…
「やらねばならぬこと」が目の前にどしん、って積み重なってたら別に平気なのだよ。 消化してくだけだから。 と思って課題とか読みかけの本とかやりかけの家事とかを机の上に総結集させたら、 作業スペースがなくなってしまった。