で?っていう備忘録

再開です。

句読点の使用量

webちくまで岡田利規さんが連載している『フリータイム』を、読んだり、読まなかったりしている。お陰でなのか、日常生活での句読点の使用量が増えた。メールだったり、趣味(では終わりたくない)小説だったり、喋り方も、言い淀みが増えてる。
もともとそれほど口が達者な人でもないし、修辞学とか弁論術を身に着けて、自覚的に技術的に「喋り」を実践する気概もない怠けた言語生活をしているせいか、人との会話がとてもぐだぐだしている。頭が働かない。
「相槌を打つ前に、相手の話をひと通り呑み込まなくてはならなくて、それに時間がかかり、相槌が微妙なタイミングになる」というのを怖れて、汎用性のある相槌を使いながら凌いでいると、いつの間にか話が進んでいて、自分でしている会話なのに、渦中の話題がわからなくなる。沈、黙。
いろいろ話題を支度して、多少は製品化して、家を出ればいいんだけど。
血液型占いとか、きょうあった嫌なこととか、そういう話題を自然にさらさら喋れる人がすごく羨ましい。ああいったお喋りの迷いなさは、日頃の鍛錬の成果であろうと思う。平凡で些細なことだけど珠玉の才能である。